〜ティウロン村の笑顔を守りたい〜  今 私にできること

マレーシア・ボルネオ島のサバ州にティウロンという人口100人程の小さな小さな村があります。

でも、その村は水道がなく、雨水だけで生活をしています。いつもは、雨水をタンクに貯めて飲料水、水浴び、洗濯に使っています。なかなか雨が降らない為、 村の人々は川や池で体を洗い洗濯をしています。生活の収入は農業となるのですが、雨が降らない為、収入が安定せずお父さんは愛する家族と離れ出稼ぎに行っています。

そんな村に、2001年8月に私はホームステイに行きました。村の人々はとても歓迎してくれ、私に大切な宝物をプレゼントしてくれる女の子もいました。

お礼がしたいと思い、私の持ち物で何か欲しい物はないか尋ねたところ…

『何もいらない。あなたに出会えたことが、何よりものプレゼントだ』と言ってくれました。

帰り際、ホームステイ先のお父さんと握手をすると、その手の中にはお金が含まれていました。日本円にすれば数百円だと思いますが、それほどまでに重みのあるお金を手にしたことはありません。

自分よりもきれいな服を着て、きれいな靴を履いている私に…あなたなら、裕福に暮らしている相手にお金をあげようと思いますか?ボロボロになった子供達の服を一枚買うこともためらい、生活に困っている人が裕福な日本人に、幸せを願ってお金を差出すのです。私は涙があふれて受けとることが出来ませんでした。

私は、少しでもその家族と村が住みよい環境になるように植林の為の募金活動を、2007年の2月から個人で始めました。

一年で五千円集まるかなぁと始めた植林への募金活動が、今現在20万円を越えました。個人では現地との交渉が難しかったのですが、今ではNGOのオイスカ中部日本研修センターとオイスカ岡崎支局の協力を頂けるようになり、スムーズに進められるようになりました。

そして、この村などへの植林・農村体験ツアーを2008年の7月末頃、 オイスカ中部日本研修センターが協力して作って下さることになりました。

一人でも多くの人に現地の状況を知ってもらいたいという想いと、何よりも現地の人の優しさに触れて欲しいと思っています。

一本の苗木からいくつもの実が実るように、たくさんの可能性を苗木に込めたいと思っています。植林をして実が実れば生活の糧になります。たくさんの苗木が森になれば、雨も降ります。

いつか 苗木に実が実る頃、 離れ離れになっている家族が共に暮らせることを願って…


河合 亜紗比







 









 

 

 

 

 

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