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いま何が起っているのか?

高島康司
2006年12月22日

1)序
A.激変しつつある世界


世界は激変しつつある。世界にはわれわれが慣れ親しんだような確実性はもはや存在しない。そこは予期できないことが次々と起こりえる不安定な場所と化してしまった。

戦後60年の長きにわたって社会を支えてきた基本的なシステムが崩壊し、平均化したライフスタイルを享受していた国民が、負け組みと勝ち組という数年前までは聞いたこともないカテゴリーに強制的に分類され、あらゆる面において自己責任で生きることが問われる現代の日本にあっては、このようにいうことは何の驚きも喚起はしないはずだ。変化はすでに当然のこととして受け入れられ、むしろあまりに急速な変化に乗り遅れないでついてゆくことのほうがはるかに重大な関心事である。

ましてや、国連を中心とした集団的意思決定のシステムなど、第二次大戦以降世界を長らく支えてきた基本的枠組が米国の一方的支配によって崩壊し、何の規制もない力のルールが横行しつつあるときに、世界が激変していると改めていうことにはさほどの意味はないと思われても仕方がない。それは同時代を生きる多くのものにとってあまりにも当然の認識となりつつある。
B.生活世界の実感の変化

だがここで世界が激変しつつあるということで言いたいのは、このようなことではない。誰の目にもはっきりと見える表層の変化や、そうした事態を引き起こした明白な事件の系列などを指し示そうとしているわけではない。そうではなく、ここで本当に問題にしたいことは、われわれの日常から安定感が失われ、生活世界の実感、つまりは生活世界に関するわれわれのイメージが根本的に変化してしまったということなのだ。

それは単に9月11日以降、原理主義者によるテロリズムが横行し、何の予告もなくわれわれの日常が破壊される脅威が増大していることを言いたいのではない。日常的な世界が災害や戦争、または巨大な事故などによって実際に破壊される可能性は、低い確率であったとしても過去ずっと存在してきたし、いまも存在している。どんな生活世界でも、それが破壊され得るものであり何かの出来事をきっかけとしてめちゃくちゃになる可能性があることは、この世界に住まうものが認識している自明のことである。日常が突如として不安定になり得る可能性は生活世界にはすでに織り込み済みである。したがってテロリズムの大きさだけで生活世界に関するわれわれのイメージが根本的に変化してしまったとすることはできない。ここで言いたいことはこうしたことではない。変化はもっと別な種類のものだ。生活世界の基本的イメージが変化してしまったのである。

これがどういうことなのか明確にするためには、まずは戦後60年の発展を支えていた日本型資本主義のシステムがどのようなものであったのか確認しなければならない。社会的な状況の変化がこれまでになく早いため、変化の方向性を見極めるためにはもっとも基本的な概念の確認から出発する必要があるからだ。
C.戦後の社会システム

80年代の終わりに全盛期を迎えた日本型資本主義のシステムは、以下の特徴によって支えられていた。

@ 終身雇用と年功序列を機軸とする日本型雇用システム

A メインバンクとの金融的な結びつきを背景にした長期的な信用関係

B ケインズ的経済政策を主体とした政府主導の旺盛な公共投資

C 地域と政治家とのインフォーマルな関係によって決定される公共投資を通した富の再配分システム
@によ


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